7月8日 もっけ田農学校&1期生フォローアップ 現地視察②を行いました
現地視察の予定でしたが、悪天候により座学での講義となりました。
はじめにイネの高温対策3か条として、高温に強いイネをつくること、穂の温度を下げること、日傘効果による穂の温度の低下をはかることを挙げました。そして高温に強い品種の順番は雪若丸、つや姫、はえぬきであること、穂の温度調整は根+蒸散+水管理が重要であること、日傘効果では直射日光を遮り暑さを避けることができることをお伝えしました。また、効果的な土づくり手法として、サブソイラ―などを用いた排水対策や、鉄を含む製鋼スラグの全面施用、還元強域への稲わら腐熟促進材のピンポイント施用などの提案を行いました。
次いで「美味しいお米とは?」として、粒が大きく揃った米は粘りが強く美味しいと感じることやタンパク質濃度が低いことをお話ししました。そこで、千粒重が大きくタンパク質濃度の低い米にするには、早く現れる低位分げつの穂と一次枝梗籾中心で適正な籾数を確保することが重要であるとお伝えしました。
次回は7/10です。「穂肥診断、幼穂形成期」についてお伝えしていきます。